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??? 上げてから後で確認したら文章が途中で切れて半分以上無くなってた…。 何が起きたんだろう…?? 何か操作誤ったかな…。 22日一旦下げて修正。 もしご覧になった方いらっしゃいましたらお見苦しいものを失礼いたしました。


トッズ友情エンド後に印愛なり好愛なりが35以上で距離を縮めようとする話を書くと、どんなにハッピーエンド目指しても結果

・レハトが死ぬ

・トッズが死ぬ

・打開策なし。 永遠の平行線。 

必ずこの3つのどれかに行き着いてしまう…。 何この凄まじいハードルの高さ。

単純に顔つき合わせて悪巧みもするけど互いに愛情と信頼で結ばれてます、って感じでいいのに。 力押しで何とかしようとすると好愛高い友情トッズは押した倍の力で後ずさる…。
もういっその事中庭でレハトに膝枕されてる友情トッズ、みたいな無茶なシチュエーションの所から始めてみたらどうだろう。



↓どんな感じになるか書いてみたけどやっぱり好愛高い友情トッズでは無理だった。
普通のトッズ友情ルート話、印愛好愛高いのはグレオニー(出番一瞬)。 レハト喋ります。
グレオニーも好きなんだけどな…現状ブログには一切反映できて無いなー。




体の下の草の絨毯は柔らかくて心地良く、頭を預けた膝は丁度の高さで温かい。 辺りに漂うほのかな花の香りとどこまでも穏やかな天気も相まってこのままじっとしていれば自然と眠ってしまえそうだった。 顔に落ちる木漏れ日のまぶしさに目を細めると上の方でくすくすと笑う声がして、優しく髪を撫でる小さな手がそっと瞼を覆って影をつくる。
静かだった。 時折のそよ風にさやさやと木の葉がゆらいで応え、忘れた頃に遠くで鳥が鳴く以外二人の時間を邪魔するものは何もない。

「…えーと。 レハト様」

「だめ。やりなおし」

その静寂を破ってトッズが口を開いた途端、厳しい声が飛んでくる。

「発言は僕の頬か髪に手を愛しげに伸ばしてから。 声はあくまでも穏やかに甘く幸せそうに、名前は呼び捨て。 二人きりの時に“様”とかもってのほかだから」 

「いや、そんな事言われても。 第一何読んできたか知らないけど指南書頼みの恋愛はお兄さん賛成できないなあ。 いざって時に対応できなくて焦る羽目になるだけよ?」

「…このままじゃその段階にすら達しそうも無いからこうやって協力してもらってるんじゃない」

見上げたレハトの顔が苦々しい表情を作っている。

「協力はいいんだけどさあ、あの衛士さん大丈夫? もしかして泣いちゃってない?」

トッズの言葉にレハトは正面から見てしまわない様に注意しながら、視界の隅で二人が腰を落ち着けている木陰から幾らか離れた所にある茂みの一つを捕える。 
風とは無関係に時々小さく揺れていたそれは少し前からぴたりと動きを止めていて、今はひっそりと静まり返っている。 枝の間からわずかに覗く濃褐色の髪がなければ両隣に並ぶのと同じ何の変哲も無い低木と勘違いしてしまいそうだ。

「…流石にそれは無いと思うけど。 って言うかもう出てきてもいい頃合いのはずなんだけどなあ」

おかしいな、首を傾げるレハトの姿にトッズははあ、と溜息をつく。

「完全にタイミング逃しちゃったからどうだろうねえ。 …嫉妬させる作戦は確かに効果的な時もあるけどさ、ほどほどにしとかないと。 お相手の気持ちが根っこから折れたら元も子もないんだから」

「だから僕も一応ちゃんと相手は選んだんだよ。 一緒にいるのがいかにも軽薄で信用ならなそうな男だったらさ、グレオニーもまず僕が騙されてる可能性を考えるだろうからいきなり絶望したりしないんじゃないかって」

「えええ。 一銭にもならないのに献身的に協力してる俺にその言い様って酷くない? …それよりもう起きていい?」

だめに決まってる。 きっぱりと答えられ、トッズはげんなりした表情を隠そうともせずに鼻先にひらひらと落ちてきた枯葉を払う。

「今は一銭にならなくとも将来への投資だと思ってればいいんじゃないの。 寵愛者に恩売っといて損は無い筈だよ」

「それならいっその事膝枕も将来にお願いしたかったねえ。 もう未分化の膝なんて筋張って固いばっかりで何のありがたみもないんだもんなあ」

「……選定印ってさ、役に立つ様でそうでもないよね」

トッズの言葉には反応を示さず、代わりにどこかあらぬ方に目をやってレハトはぼそりと呟く。 雲に遮られて日が翳ったせいなのかどうか、その表情はいつになく沈んで見える。

「字も読めなかった田舎の子供を王様候補に仕立て上げるなんて訳わかんない力はあるくせに、当の本人が一番欲しいものからはむしろ遠ざけるとかさ」

「…まあ道具なんて得てしてそんなもんじゃないの。 結局は何に使うか、どう使うかでしょ」

相槌を打つトッズの髪に出し抜けにひやりとしたものが差し込まれた。 慌てて頭に手をやればそれはそこら中に生えている毒ではないのが確かな以外は名前も知らない小さな花で、それらをレハトは上の空で手を伸ばしてはせっせと摘んでいる。 手遊びにどうやら全部トッズに飾り付けていくつもりらしい。 
わざわざ止めるのも億劫でしたい様にさせておく事にする。 後で払えば済む話だ。

「…こんな遠回しな事してないでさ、せっかくの有り難い印は有効活用しておけば? 衛士だったら護衛にだって任命できるんだしそれに…」

それじゃだめだから。 
溜息をついて、しかし決意の籠もった強い声が返ってくる。
 
今は少し自信を無くしているだけ、本当はちゃんと自分自身の力で真っ直ぐに歩いていける人だ。 
突然現れた二人目の寵愛者なんて浮いた存在の自分がうかつに立場を利用すればどうしたって影響はあちこちに及ぶ。
大事な時期にいるグレオニーの道をそのせいで歪めてしまう様な真似だけは…。

「……何その顔」

言葉を切り、レハトは普段にも増してにやにやしながら自分を見上げてくるトッズを睨む。

「いやあ、レハトも意外と普通にお年頃の子っぽいところがあるんだなあってお兄さんちょっと安心しちゃってさあ。 好きな人のジャマしたくないとか可愛らし…いたた、痛い、痛いってば」

「…。 …やっぱり行ってくる」

掴んで引っ張っていた髭を離すと涙ぐんで口元をさするトッズの頭の下から膝を外し、レハトは立ち上がって茂みを見据え一つ息を吐く。

「そうね、それがいいと思うよー。 若い内は余計な事考えずに真っ直ぐぶつかってくのが一番ってね。 何かあったらこの頼れるお兄さんが相談乗ってあげるから」

「…頭中に花飾った不審な男に膝枕強要されてたって言っていい?」

幾らなんでもそれはあんまり、抗議しかけたトッズに嘘だよ、と笑うとレハトは一直線に茂みに飛び込んでいく。 その先で上がった悲鳴とも呻き声ともつかぬ妙な声は一体なんだったのか、首を捻る間もなく音はぱたりと止み、辺りに静けさが戻る。

「…やれやれ」

ようやく身を起こして花を払い落とし、肩をすくめるトッズの目に暫くして茂みを挟んだ反対側の小道を歩いていく二人が見えた。

先に立つレハトの後を遠慮する様に一歩下がって付き従いながら、ここからでも判るほど顔を赤らめた大柄な衛士は大切そうにしっかりと子供の手を握り返している。
振り返り覗き込んでは年相応の表情で屈託無く笑うレハトの姿は逆にトッズには物珍しい。 
ただどうしてもそれが獲物を捕えた捕食者のものに感じられて仕方が無いのはあくまで自分達の関係性がそう思わせるだけで、幸か不幸かあの様子では相手には十分可愛く映っているのだろう。


どうにか陣営内に引き入れようと必死の雇い主は寵愛者様に既にお目当ての相手がいると判ればあるいは腹積もりと違ってお気に召さないかもしれないが、仕事の範疇では無い以上トッズにとってはどうでもいい事だ。

いずれにせよもしあの衛士が本気なら、この先の困難はきっと本人達の想像以上のものになるのだろう。

レハトの惚れ込み様を見るに彼の行く末にも少なからず影響がありそうだし、そうなると俺のお仕事の出来にも関係してくるかもしれないから精々頑張って、小さくなっていく後姿に心の中でおざなりな声援を送ってからトッズは立ち上がり、首や肩を回して強張りかけていた体をほぐす。

「…まったく、とんだ茶番に付き合わされちゃったなあ。 確かに将来への投資も悪くないけど今だって十分大切なのにね。 …。 …あー、そうだ、そうそう、あの拾った汚いコイン、どこやったっけ。 やっぱり戦う男には勝利のお守りってもんが必要だよね。 レハトは愛する人を励ませる、衛士さんは気合が入る、俺はちょっぴり幸せのお裾分けをしてもらえる。 うん、皆が得する。 それで行こう」

どうせだから衛士のお兄さんにも贈り物に手頃な奴を何か見繕っておこうかな、一人呟きながら荷物をかき回していたトッズはやがて目当ての物を見つけ丁寧に袋にしまいこむ。
これで次の市まで城には用が無い。 今日は結局ここに何しに来たんだろうな、溜息と共に思いながら彼もこの場を後にした。   
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